ヤンチャ大家が教える「最強ボロ戸建て」投資術
第1章 ボロ戸建てで稼ぐための準備とマインド
ボロ戸建て投資は誰でも成功できるイージーゲームである。
「ボロ戸建て」とは築年数30年以上の一軒家のことだ。
日本では物件維持コスト上、賃料月3万円を下回ることはほぼない。
例えば購入価格が50万円、リフォームと年間維持費が30万円の物件を月額3万5千円で貸しても年利24%稼げる。
万一失敗しても中古車一台を失った程度の金額だ。
一般的な不動産投資より、ローリスクで大変割が良い。
しかし「ボロ戸建てに賃貸ニーズはあるのか」と不安な方も多いだろう。
ボロ戸建ては、あなたが住む訳ではない。
月額3万円の物件には別の価値観を持ったお客様のニーズが一定数存在するのだ。
ボロ戸建て投資のポイントは
BUY=買う
REPAIR=直す
RENT=貸す
REPEAT=繰り返す
以上「BRRRの法則」でスキーム化することだ。
ただし、ボロ戸建て投資を行う上で「運転免許」と言って良い大切なものがある。
それは400万円の自己資金だ。
400万円あれば、100万円以下の物件を購入、修繕、貸し出すまでのサイクルを3回経験できる。
次の投資に回せる家賃収入も確保できるようになる。
特にビギナーは経験がない。
経験を積むためにも、お金の力に頼ることが賢明だ。
第2章 BUY~ 惚れてはダメ!物件はあくまで「投資商品」
BUYでのポイントは(関東圏なら)100万円以下の物件を購入することだ。
200万~300万の物件はゴロゴロあるが、そうした物件に手を出すと高利回りは得られない。
100万円以下で良質物件を入手できれば、とりあえず負けはなくなる。
しかし100万円以下の優良物件は滅多にない。
発掘には粘り強い努力が必要である。
探し方は簡単だ。
「価格」と「地域」だけを検索条件に、毎日2時間程度はサイトを見て探し続けることである。
おすすめのサイトは大手サイトをまとめて検索できる「OCN不動産」や、多忙なサラリーマンには「不動産ジャパン」が良いだろう。
もし良い物件が発見できたら、サラリーマンであっても休暇をとり、即日物件を見に行く行動力が求められる。
絶好球は誰もが狙っている。
先を越されたらアウトだ。
もう一つのポイントは、仲介業者ではなくできるだけ元付け業者へアクセスすることだ。
そうすれば指値交渉もできるし、仲介手数料も節約できる。
元付け業者の発見方法も簡単だ。
現地へ足を運んで看板を見れば、必ず連絡先が記載されているのでそこへ連絡するだけだ。
ただしいくら100万円以下の物件でも、雨漏り物件や汲み取り式便所はおすすめしない。
リフォームが大変な上、費用がかかるからだ。
最後に、所有権移転登記までは決して気を緩めないこともBUYでの心得である。
第3章 REPAIR~やり過ぎ厳禁!リフォームは80%で十分
物件の修繕に夢中になるのは厳禁である。
リフォーム予算は必ず20万円以下にすること。
ボロ戸建ては必要以上に修繕したくなるもの。
しかし100万円以下で物件を入手しても、リフォームに150万円かけてしまえば利回りが悪化してしまうからだ。
内覧者は平均10分程度で内覧を終えるが、10分では細かな点はチェックできない。
従って見た印象をローコストでいかに良くするかがポイントだ。
とっておきの方法は壁紙を貼り替えることであり、これでリフォームの半分以上は終りとなる。
あとはキッチン、洗面所、トイレ、浴室の水回りを行えば十分だ。
中でも洗面台は内覧時の印象を高める要所となる。
3万円程度で新品に交換できるので必ず行うようにしている。
次に外装だが、特に高所は危険が伴う上、雨天では行えないのでおすすめしない。
リフォーム費用や労力は100%内装に注ぐべきである。
では具体的なリフォーム方法をどう習得するかだが、最も頼りになる教材はYouTubeだ。
動画で作業工程を確認できるし、理解できるまで何度でも繰り返し視聴できるからだ。
実際に現場でDIYを行うと、動画のとおりうまくゆかない場合もある。
その際、一番まずいのは思考停止となることだ。
リフォームに要する貴重な時間はムダにすべきではない。
他の作業に時間を振分け、とにかく手を動かすこと。
泣く泣く業者を使うことになったら、その方法を見て学べばよい。
REPAIRでの一番の悪は、失敗をおそれることだと心得て欲しい。
第4章 RENT~申込み、契約、入金はすべて同時に行う
客付けをスタートさせるタイミングは、リフォームを終えてからでは遅い。
どんなに良い物件でも客付けを開始しなければ、契約は絶対に決まらない。
物件を買ったらすぐに入居者募集が正解なのだ。
その際、家賃滞納に備え、家賃保証会社への連絡は入居前に行っておこう。
・募集方法
客付け募集で不動産仲介会社を利用する場合、「木曜午後」にFAXを送るのがコツだ。
不動産業者は「水曜日=休日」が多い。
木曜日の午前はたまった物件処理に追われるため、あまり目を通してくれないからだ。
仲介手数料不要の上、お客様と直接交渉できる「ジモティ」での募集も武器となる。
価格交渉も不動産業者の同意が不要なので、交渉しやすい。
・申込みから入金まで
申込みが入ったからと言って安心してはいけない。
申込みから契約期間までが長いと、キャンセルになるケースがとても多い。
自分で決めたことでも、時間が経過すれば迷いが生じるからだ。
そこで「申込み、契約、入金」の3つの手続きをすべて同時に行うことにしている。
その方法だが、まず内覧日に初期費用とハンコを持参してもらうようにする。
お客様が入居を決めたらその場で契約書に署名・捺印して頂き、お金を受け取るのだ。
そうすればキャンセルという選択肢がなくなる。
もし即断即決を渋られた場合は、他の検討者の存在をちらつかせて「今決めなければ他の人に取られてしまう」とやんわり伝えること。
そうすればすぐに決断してくれる。
第5章 REPEAT~ 複利効果を享受して念願の専業大家に
一軒のボロ戸建てを購入、修繕、貸付まで終えたからと言って安心してはいけない。
多くの人が2軒目以降のREPETで挫折し、つまづくことが多い。
まずは家賃収入だけで家族を養えるようになるまでREPETすることだ。
それには7、8軒の物件運用が必要だ。
最初の1年は3軒程度の購入ペースで、自己資金の400万円を充当して購入する。
礼金と家賃収入を蓄えていると、4軒目頃には1軒の購入・リフォーム台まで出せるようになる。
そうすれば借入金は不要だ。
ボロ戸建て投資の最大の魅力はローン返済がなく、家賃や礼金がそっくりそのまま懐に入る点である。
銀行に借金して、ボロ戸建て投資は行うべきではない。
5軒目ぐらいになると経験も積むので要領もわかってくる。
運用で得た資金を再投資することで、更に利息を得る複利効果も加速する。
無借金で物件を増やすことがボロ戸建て投資成功の要だ。
また、上手な買付けを行うにはテクニックも必要である。
一つがノールック(内覧しない)買付だ。
物件の徒歩圏にコンビニが出店していれば、エリアとしては合格点である。
またグーグルストリートビューを活用し、外観並びにライフラインの状況を念入りに確認することも大切だ。
上級者向けとなるが、買付証明書を不動産業者に送付した上で、先に客付けを行うという方法もある。
そうすれば、客からの初期費支払い分を物件購入や修繕にあてられる。
超ローリスク・ハイリターンの投資手法となるのでおすすめだ。