買わない不動産投資 レンタルスペース

第1章 あなたのニーズがビジネスのネタ

 

場所貸しビジネスの面白さは、提供するサービスが「場所」であること。

 

どんな時代でも、どんな場所でも、どんな人にもニーズがある。

 

宅飲みすれば安く上がることはわかっているが、狭いワンルームだと人を呼ぶには手狭。

 

子連れのママ友集団はただ集まりたいだけなのに、意外にも適当な場所がない。

 

共働きの夫婦が二人ともリモートワークとなると、空間確保に困ってしまう。

 

兎にも角にも場所がない・・・そこにビジネスチャンスがある。

 

 

 

第2章 私の想い

 

私は誰もが自分のビジネスを持つ時代だと考える。

 

ただし、お金は苦痛に耐えて働くのではなく、楽しみながら稼ぐものだと考える。

 

私がビジネスのヒントを得たきっかけは高校時代だ。

 

デスクを100台並べてただ貸しているだけで、ほとんど誰も働いていないのに月150万円入ってくるビジネスに遭遇し、これは凄いと思った。

 

その後大学を卒業し大手企業に入り、「普通」の人生を送っている自分に気付いた。

 

上手くいく自信はなかったが、100%後悔すると考え、起業を決断したのだ。

 

 

 

第3章 ビジネスは○○が大事

 

ビジネスで成功するには、時代の流れをつかむことをまず最初にやるべきだ。

 

誰もが想像しなかったコロナのまん延は、結果的に多様な働き方を日本で急速に浸透させた。

 

多くの企業に経済的ダメージを与えたこともあり、自分の力で稼ぎたいと考える人が膨大に増えるだろう。

 

しかし、兼業、副業を行うサラリーマンが直面する問題が場所や設備だ。

 

オンライン商談でも、子供や犬の泣き声がするようでは問題だし、喫茶店は長時間滞在しにくい。

 

そもそもWIFIがない場合だってある。

 

そこで求められるのが「貸しスペース」だ。

 

「あなたが必要な時だけオフィスとして利用できるスペース」を提供すれば、こうしたニーズに応えることができる。

 

今後、社会では家やオフィスではなく「場所」を求める人が増えてゆく。

 

コロナの感染症問題にも対応できるため、貸しスペース事業参入は絶好のビジネスチャンスとも言えるのだ。

 

 

 

第4章 買わない不動産投資

 

買わない不動産投資とは、不動産を買わずに賃貸した物件を活用する投資方法のことだ。

 

買わなくてもできる不動産投資は実はたくさんある。

 

例えばトランクルームもそうだ。

 

ただし、客付けがむずかしく時間もかかる。

 

実は不動産を買わなくても投資が行なえ、しかも客付けをしなくて良い方法が誕生した。

 

この投資方法は近年新しく誕生した投資法で、次の二つの概念や仕組みが浸透してきたことがきっかけとなった。

 

一つはシェアリングエコノミー。

 

シェアリングエコノミーとは物、サービス、場所を多くの人と共有・交換して利用する社会的仕組みのことで、政府もその普及に力を入れている。

 

 

二つ目はプラットフォームビジネス。

 

例えばメルカリは個人が物を出品して稼いでいるが、メルカリなどのプラットフォームを利用せず自分で集客を行わなければならない。

 

事業活動において最も難しいのが、「集客」と「セールス」である。

 

プラットフォームは集客やセールスをカバーしてくれるので、初心者でも事業を軌道にのせやすいのだ。

 

 

 

第5章 お金と自分の関係

 

私は現在2億円の純金融資産を有している。

 

仮にお金持ちの定義を純金融資産で1億円以上と定義するなら、日本の人口の約2.36%がお金持ちとなる。

 

私が提唱したいのは「お金持ちになること」ではく、「幸せな状態になること」だ。

 

幸せな状態とは、お金を理由に我慢することが少ない状態のことだ。

 

大きく稼ぐには大きくリスクを取る必要がある。

 

「幸せな状態」はリスクをあまり取らず、今の生活の枠組みを維持ししたまま目指すことが可能だ。

 

 

 

第6章 パーティスペース投資

 

パーティスペース投資とは、要は部屋を作り込んでスペースを貸し出す投資のことである。

 

パーティスペースには

 

・女子会

・カップルのイベント

・宅飲み

・ママ友会

・YouTubeやオンラインセミナーの動画撮影

 

など、多様なニーズがある。

 

ただし、ペルソナの設定がスペースのコンセプト作りで大切。

 

100人が素敵と思うが予約が入らないスペースと、99人が変だと思っても1人が予約してくれるなら、後者を選ぶのが投資法の本質だ。

 

運営の基本は

 

・サイトに物件登録

・予約

・顧客が利用

・週1程度清掃

 

以上のサイクルとなる。

 

初期投資の費用は礼金、敷金、保険料、家具、パーティグッズなどで約80万円から120万円程度。

 

 

ランニングコストは賃料、公共料金、予約サイトの手数料で月額21万円程度。

 

意外に大きな負担が予約サイトで売上の30%以上を占める。

 

近年、15%程度で利用できるサイトも誕生したので活用すべきだ。

 

 

売上は約30万円程度。

 

売上単価だが、平日午前と土日では需要が異なるので、1時間800円~4,000円と幅がある。

 

つまり約80万円程度の初期投資で、年間100万円以上の収益が見込める。

 

 

 

第7章  貸し会議室投資

 

貸し会議室投資は、会議室やデスクワーク利用者をターゲットとした投資である。

 

中でもYouTubeなどのSNSがきっかけとなり、大人を対象としたセミナーなどの教育ビジネスが盛り上がりを見せている。

 

その影響で大人向けの教室や習い事を貸し会議室を利用し、開催するケースも増えているのだ。

 

さらにコロナの影響で高い家賃が負担できなくなった企業が、会議室やサテライトオフィスを時間で利用するニーズも高まっている。

 

 

運営の仕方はパーティースペースとほぼ同じだが、貸し会議室は清掃が月2回程度で良い。

 

初期投資はワンルームで約50万円程度。

 

月間経費がサイト手数料、物件賃料などで約17万円。

 

売上は時間あたりの賃料が千円で1日8千円程度、月間で25万円程度。

 

月間収益が約8万円なので年間約100万円の収益となるが不労所得に近い。

 

ポイントは最初料金を安価に設定し、とにかく一度利用してもらうことだ。

 

 

 

第8章 実践アドバイス

 

貸しスペース投資は、時間がたつほど売上が安定する。

 

とくに貸し会議室はリピーターが獲得できればまわり安くなるので、それまでは焦らず一つのスペースを丁寧に育てることだ。

 

その他のアドバイスとしては

 

・サイトに掲載する物件写真は写真映えを意識する

 

撮影はプロに依頼すべきだ。

 

・50平米以上がオススメ

 

小さな物件は開業しやすく、ライバルが多いためだ。

 

・内装はメルカリなどを活用

 

メルカリなら一点もののビンテージ商品が、安価に手に入る。

 

・インフルエンサーの活用

 

インフルエンサーにインスタやYoutubeで広告してもらうと、宣伝効果が高い。

 

・タイトル文言はフィルター以外

 

例えば利用者数はユーザーが予めフィルター検索するので、意味がない。

フィルター項目以外の情報をタイトルに反映させることだ。

 

 

 

第9章 失敗する人の共通点と解決策

 

多くの方々の個別相談を通じ、うまくゆかない人には共通点があることがわかった。

 

それぞれに対策があるので、それを知っておけば失敗しにくくなる。

 

・恐怖症タイプ

 

日本人は貯蓄に熱心だが、投資はこわい、不安と言った認識が多い。

 

一番の理由は知識と経験の不足だ。

 

学んで少しずつ経験することが、不安を解消する唯一の方法だ。

 

 

・続かないタイプ

 

続かない最大の原因は、最初に甘く考えすぎていること。

 

最初から上手くゆくはずなどない。

 

すぐに結果が出なくともまずは継続することだ。

 

 

・感覚がないことをやろうとするタイプ

 

貯金が1千万ある人は、300万円や500万円の感覚はある。

 

しかし3千万円の感覚は身に付いてない。

 

そのような人は100万円の投資で、月20万円の収入を作ることに専念すべきである。

 

 

・思考ネガティブタイプ

 

できる理由ではなく、できない理由ばかり考えるタイプだ。

 

ネガティブ探しの旅では現状は変わらない。

 

ポジティブな発想に変えることが先決である。

 

 

 

第10章 このビジネスは「自由」

 

 

このビジネスの姿を一言で表すと「自由」だ。

 

自分の「好き」に徹底的にこだわり、自分と同様な人々を喜ばせるのが仕事だ。

 

1物件を形にできれば、10件、20件と増やすのは簡単である。

 

私が起業して一番良かったことは「時間の自由」を得られたことだ。

 

何時に起きても良いし、寝ても良い。

 

また「人間関係の自由」も得られた。

 

好きな人としか関わらず、なんなら一人でも完結できる。

 

「場所の自由」もある。

 

どこで働いても良い。

 

それが幸せな状態だと考えるなら、このビジネスにはそうしたチャンスがある。